危機管理広報

経営者の危機管理に対する意識

企業経営者は、常に危機的状況を想定した事前の準備を怠らないようにしたいものです。よく聞かれることに、起こってもいないことに時間もお金もかけられない、といった考え方です。しかし、事件や事故などの問題というものはどんなに予防対策を取っていても、起こらないという可能性はゼロにはならないのです。そして、緊急事態に対応するということは、短い時間で多くのことを行わなければならない、ということも忘れてはならないのではないでしょうか。

初期行動の重要性

危機的状況を打破するために、一番大切なことは、発生時から数日、あるいは数時間内におこなわなければいけない初期行動です。災害などを考えると分かるのですが、大規模地震発生などの危機的状況においては、初動が大切とも言われています。起こった直後にどのように行動するのかによって、2次的な災害を防ぐことも出来、被害を最小限に食い止めることも出来るでしょう。

対策遅れが企業の信頼を失う

火の始末をするだけで、地震の後の火災による被害を食い止めることができる、ということです。同じように、事件や事故といったある意味人為的な問題においても、同じことが言えるでしょう。問題発生の時点において、すぐに対策を立てなければなりません。でないと、社会的信用を時間と共に失ってしまい、その後の復旧・回復が出来なくなる場合もあるのです。これは、物理的なものでないということからも、慎重に行う必要があります。

広報の役割を分担する

回復のカギを握っているのは、世論でもあり一般社会、そしてその窓口となるマスコミメディアなのです。実際には、やはり企業内において、危機管理広報部門というものを設置するか、広報担当部署に設けることが必要になってくるでしょう。広報担当を、普段のPR担当と危機管理担当に分けることで、通常業務を行いながら、準備が出来るような仕組みを作っておくことが、一番良い方法のようです。

守りの経営も時には大切

そのような余裕がないのであれば、総務部門と広報部門との連携における臨時の対策グループを設けて、ある一定の期間で、危機管理広報のシステム構築を行っても良いでしょう。また、トレーニングも随時行うことで、より実践に即した危機管理広報の準備が出来ます。欧米などでは、企業のトップがメディアトレーニングを受けて準備することも当たり前に行われているともいわれています。このような事も、危機管理広報の一環として行っておくことも、お勧めです。攻めの経営も大切ですが、時には守りを固めておくことも必要なのではないでしょうか。

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